クイックセット #1003 ハスキー3段

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屋外で風景などの静物、置きピン撮影には、やはりできれば三脚が必須と考えます。
現在最も良いと思うのがこれ。

 

アメリカ、クイックセット社のハスキー3段です。

実際に使用してみると、雲台一体式のハスキーは堅牢、無骨な定評通りのイメージを与えてくれます。
アルミ製(航空機と同じ素材:ジュラルミン製?)の三脚は、特に近頃主流となっているカーボン製三脚と比較して、ほとんどまったくといっていいほど、弾性を感じさせない、「硬い」、重機の印象。

脚のやわらかい三脚に時折り見られる、時折強い風が吹くとファインダ画像がぶれる、ということも、この三脚では殆ど感じられません。スローシャッターも安心して切れます。

現場での機動性、実用性の面で、カーボン三脚は見た目にも、デリケートな扱いを主張しているように感じるのに対し、このハスキーは、余計な心配事を排除してくれるという意味に於いて、カメラマンを、写真撮影そのものの追求に集中させてくれます。実用面では他のどの三脚よりも抜き出ていると感じさせられます。この手の機能を追及されるカメラマンにはまさにぴったり、と考えられます。

逆にいえば、実用面だけが追求され、美しいものを所有するよろこびとか、見る楽しみというのは、この三脚には感じられません。
プロカメラマンやプレス関係者に支持される理由はまさにここにあると言えるのではないでしょうか。

特筆すべき点を挙げるとすれば、第一に固定性能です。三脚の命とはなんといってもカメラをしっかり固定しブレないこと。パン、チルト他、各固定ネジは、その規格がインチ(?)なのでしょうか、つまりミリネジと比べてピッチが大きく、ファインダーを覗きながら構図を決め、決め!と思ったらギュッと増し締めをすることで、ピタリその構図のままにファインダー像を確実に固定してくれます。拮抗する大型三脚では、みな同じレベルかとは思いますが、安価な三脚で、構図を決めて固定したはいいけど再度ファインダで確認するとなんだか構図がずれている、なんていう経験がこの三脚を使用していると全くありません。

第二に、完全なオーバホールが可能、つまりパーツ単品までユーザによってバラせる構造と、そのパーツひとつひとつがオーダ可能であるであること。先日、造成地での撮影などの現場へも持ち出し、砂だらけ、泥だらけになりましたが、簡単に自分でオーバホール、清掃することで、何等不具合が発生することもありません。これぞ、一生モノの三脚(塗装はカドを中心にはがれていきますが)ないかと確信させられます。

第三に可搬性。本体に付属するストラップを肩にかけて持ち歩きが大変しやすいこと。
折り畳み時にはチルト(TILT)棒を外し、パン棒のお尻に連結することでとてもコンパクトになります。

最後に挙げるのもおかしいですが、セッティングのし易さも特筆できると思います。
伸ばす、開脚する、チルト棒を取り付ける。
この単純なセッティングフローですが、店頭でも撮影現場をある程度想像しながら、実物に触れてはみましたが、拮抗する他の候補製品と比べても、慣れれば慣れるほど、実用性を第一に考えたこのハスキーの良さを知ると、大袈裟な表現かもしれませんが、他のものも使ってみたい、という気持ちにすらならないほど心地よいものと感じられます。

比較される他社の製品として挙げられるのは、

ベルボン(Velbon)製では
ネオ・カルマーニュ(NeoCarmagne) 730 + 3 way雲台PH285
ネオ・カルマーニュ(NeoCarmagne) 740 + 3 way雲台PH285

マンフロット(manfrotto)製では
#055Aベーシック + #141ベーシックヘッド

あたりが挙げられます。
ベルボン製との比較ではコスト面で、マンフロット製との比較ではやはり機構のシンプルさ、メンテナンス性能を中心とした実用面で軍配が上がると感じます。

ハスキーの弱点を挙げるとすれば、

アングル棒ネジ部が細めなこと。これ自体は機能的には問題にはなりませんが、万が一三脚を倒したりしたときに、この部分が曲がりやすく、場合によってはネジ部が折れて最悪のケースでは雌ネジ内に残ってしまうようなことも想定されることです。注意は当然ですが、倒さないようにすること。脚を開いていれば倒れることはそうそうありませんが、脚を閉じてどこかに立て掛けるようなことをしない、脚を閉じる際には横着せずに極力パン棒(短い方)を外して長い方のお尻にネジ込み、且つ本体に沿って畳んでおくことが重要です。

次に、アングル棒が削りだしのステンレススチールであるためサビやすいこと。その防止方法として、また、美しく長持ちさせるために、アングル棒のスチール部分には7mmφくらいの透明ビニールチューブを被せる配慮をすることをお薦めします。

最後にそれから強いて挙げるとすればローアングルができないこと。この三脚には、ローアングル機構そのものが付いておらず、コンセプト外であることが伺えます。

以上、勝手な寸評を述べてきましたが、この三脚は、私が推すまでもなく、他で諸先輩方が記される寸評通り、3.7kgという重量からくる設置時の安定感、雲台の動きのスムーズさ、増締めしたときの確実な固定、設置のしやすさ、まさにクイックセットの社名にふさわしい(?)素晴らしい製品であることは間違い無いようです。

本当のワイルドフィールドで生きた写真を求めるフォトグラファのみなさん、この三脚の利用を検討なさってはいかがでしょうか。

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このページは、ぱぱ@casajoesが2004年10月13日 21:29に書いたブログ記事です。

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